社会課題解決型講演を構成する4つの要素
どうもコージコーダイ(@kodai_chi_koji)です。
社会課題解決型講演の基本と目的については理解してもらえましたか?
>>>社会課題解決型講演の基本と目的を理解しよう【変容ステージモデルの活用】
ここでは、社会課題解決型講演を分解したら生まれる4つの要素について説明していきます。
目次
変容ステージモデルの各ステージ間を移行するための話を考える
社会課題解決型講演の基本と目的についての記事で、人間が行動を変えるためには変容ステージというものがあるという紹介をしました。
さらに、実際に行動に移すのは講演が終わった後なので、社会課題解決型講演が目指すのは「自分にもできそうと思わせること」だという整理をしました。
さて、それでは聞き手が「自分にもできそうだ」と思うまでにどのような要素が講演の中に必要かここでは考えてみましょう。
ステージの移行を考えると次の4つに分けられます。
- 課題を知らない→知っている
- 知っていても無関心→関心を持っている
- 関心を持っている→自分の課題と認識している
- 自分の課題と認識している→具体的な行動がイメージできている
それぞれについてもう少していねいに確認していきましょう。
課題を知らない→知っている
そもそもの話題が何かを知らないとその後の話がどれだけ価値のある話であったとしても聞き手の心を動かすことはありません。
だから前提条件を整えるための【最低限の知識を補完する話】が必要になります。
聞き手の状態(知識量や話題に対しての理解度)とその研修や講演の目的によってどこまで掘り下げるかは変わってきます。
注意点はあくまで「最低限の」知識であるというところです。
ついつい、知っている知識を得意げに話しがちですが、聞き手が求めていないかもしれませんよね。
なによりも、研修の目的は知識をみにつけることじゃなく、最終的な行動を促すことです。
この後の話が理解できる範囲、
そして行動を促すのに必要なレベルを満たすための話に留めておきます。
知っていても無関心→関心を持っている
知ったからといって、すぐに関心を持つかというとそうではありませんよね?
「へー」「ふーん」と聞き手が興味関心をもたず、
知識が知識のまま右から左に流れていってしまうこともあります。
だからこそ、【関心を喚起する話】が必要になります。
例えばマイクロプラスチックについての話をするにしても、
「海洋に粒子状の小さなプラスチックが浮遊して、生態系に影響を与えています」
という知識を与えるのではなくて、
「実際に海洋生物が命を落としていること」
などを伝えることで関心を換気する話に昇華することができます。
関心を持っている→自分の課題と認識している
関心を持っていることと、その問題を自分のこととして引き寄せて考えているかはまた別問題です。
自分事になっていないと関心を持っていたとしても行動につなげることが難しいです。
だから、【自分事にするための話】が必要です。
ここでもマイクロプラスチックの話で例えると、
「実際に海洋生物が命を落としている」
という話だけではなく、
「それらの海洋生物を口にしているのが私たち人間である」
というところまで話をします。
自分の課題と認識している→具体的な行動がイメージできている
どれだけ自分事として捉えていたとしても、
「何もできない」という無力感を感じさせてしまっては何の意味もありません。
聞いている人に無用なストレスを与えるだけになってしまいます。
必要なのは自分たちにできる【具体的な行動につながる話】をすることです。
具体的な行動を示す際は、
- すぐにとりかかれるもの
- 結果がイメージしやすいもの
- 実際に自分がやっているもの
をとりあげることがオススメです。
また、絶対的な正解ではなく、あくまで一案であること、そして行動して満足するのが目的ではなく、解決を目的として、常に改善を重ねる必要があることなどを強調しておくのが大切です。
まとめ
社会課題解決型の講演は次の4つの話に分解できます。
これらの要素をうまく組み立て、最終的に聞き手の行動を促し、社会課題解決に対して具体的な行動をすることができる人材の育成を目指します。
次はこれらの話の基本的な組み立て方、流れについて説明をしたいと思います。
>>>【プレゼンの構成】すべてはゴール(行動)につながる。
ぜひ、十分に理解をして社会を変革する人を育てることができる講師になりましょう。
その他、各種研修・講演関係の記事をまとめましたのでどうぞ。
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