実際に自分がペットボトルの使用を禁止して分かったこと【SDGs14:海の豊かさを守ろう】

 
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上の名前がコージ、下の名前がコーダイです。 兵庫県生まれ、福岡市在住。2児の父。 人の意識を変え、国際協力の必要のない持続可能な社会にすることが目標です。
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どうもコージコーダイ(@kodai_chi_koji)です。

特にアピールはしてきていなかったのですが、実は2ヶ月以上ペットボトルの使用を禁止しています。

この記事を書いている今現在も止めています。

実際にある程度の期間、ペットボトルを使わないと決めて生活をする中で分かったことがありますので、ぜひ皆さんに伝えたいと思います。

動画でアツいメッセージを受け取る方はコチラからどうぞ。

目次

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私がペットボトルの使用を完全に禁止した理由

実は、研究をかねて勤務させていただいている福岡県の広川町が発行している広報紙に2018年の3月号から毎月コラムを連載をさせていただいています。

内容は、SDGsの各目標について取り上げて、その目標の達成のために町で活動をしている団体や個人について紹介していくというものです。活動をしている人がSDGsを意識していなかったとしても、記事を読むことで自分の活動の価値付けをしてもらえたり、また町民の皆さんがSDGs的な視点をもつきっかけになったりしたらいいなと思って執筆させていただいています。

1回目はコーナーの説明で、そこから先はSDGs全ての目標(17個)を網羅。

1回目+17目標=18ヶ月=1年半

なかなか壮大な計画でしょ?

ということで、4月号に掲載する原稿を書いていたんですよ。

だいたい広報紙は1ヶ月前に作成するので、確か原稿を書いていたのは2月の末だったと思います。

内陸部の町ではイメージしにくそうなSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」をあえて取り上げて、実行しているのは町民のみなさんですよ!と士気を高めたいなと思って書きました。

実際に掲載された4月号の記事がこちらです。

コラムの内容について要約すると、

  • 「マイバック運動」のような身近な活動も海の豊かさを守ることに繋がっている。
  • マイクロプラスチック(小さな粒子状のプラスチック)が海洋に大量に発生している。
  • マイクロプラスチックは海の生態系に大きな影響を与えている。
  • 海の生態系への悪影響は海産物を食べる私たちにも大きな問題である。
  • 海外にはプラスチック製品を問題視して、その使用や流通を禁止している国家もある。

といったものです。

このコラムを職場で書いているとですね、ボスが原稿チェックをしながらこんなコメントをくれたんですよ。

ええこと書いてるけど、机の上にペットボトルあるよね…

ボス

もうね、衝撃的でした。

頭にブーメランが突き刺さった

まさに、自分で投げたブーメランが頭に突き刺さった瞬間でした。

そもそも、この記事にしようと思ったのには理由があったんです。

自宅近所のスーパーで雨の日の度に繰り返されるこの光景にずっと心がざわついていて、どうにかしたいという思いがずっとありました。

皆さんもこんな様子、きっと普通に目にしてますよね?

え、ええやん。何が問題なん?

リサイクル活動してるのが悪いん?

って思った人。もうちょっとしっかりみてください。(ちなみにリサイクル活動についての見解は後半に少しだけ触れます)

奥の方になんか見えませんか?

別の入り口の写真ですが、これをみてください。

最近では一般的になりましたが、雨の日の傘袋です。

これは、どげんかせなあかん!(九州と関西のミックス方言)

とにかくコラムに取り上げてみよう!

と筆をとったわけです。

だって、これが「当たり前」の状況はちょっと先進国として恥ずかしいでしょ?

本当に遅れっぷりがすごいです。

世界ではプラスチック製品の規制はかなり一般的になっています。

嘘やと思ったら「ペットボトル 禁止」とか、「plastic ban」とかで検索してみてください。

しかし、この状況を作り出している背景に私は日本人の環境配慮行動にそもそものズレがあるのではないかと考えています。

だって、ペットボトルはリサイクルしたらええやん?って思っていませんか?

リサイクルすれば問題は解決なのか?

日本でエコ活動として取り上げられている多くは3R運動なんです。(環境省も3Rを推進しています)

  • Reduce(減らす)
  • Reuse(再使用)
  • Recycle(再生利用)

もう見慣れたものですから説明の必要もないでしょう。

そのぐらい、定着してるんです。

この中でも日本は特にリサイクルについては目を見張るものがあります。

世界でもトップレベルのリサイクル率というデータも多くあります。(個人的に統計はあまり信用していないので、ここではその数値については言及しません)

しかしですね、こんな感覚に陥ってませんか?

「リサイクルしてるから大丈夫」

それどころか、こんな考え方をする人の方が多いかもしれません。

「リサイクルしてるから私は環境に配慮した生活をできている」

でも、よく考えてみてください。

その考え方に支えられて拍車がかかっているのは、ペットボトル(プラスチック)消費です。

だって、リサイクル活動が消費を正当化する理由として機能していますからね。

しかし!

どう考えても、使わんでいいなら使わん方がええんですよね。

いらんもんは、いらんって言えばええんです。

その考え方が3Rに一つR(Refuse:断る)を追加した4Rです。

環境先進国では、こちらの方が主流です。

ちなみに、コラムでも取り上げた「マイバック運動」なんかはRefuseの活動にあたると言われています。

でも、マイバック運動を推進しているスーパーの出入り口にビニールの傘袋が散乱しているんだから、もう何を目的にしているのかは謎ですね。

しかし、思い出してください。

そんなことを考えていた私の机の上にペットボトルがあった訳です。

ボスからの指摘を受けて、私はペットボトルの使用をきっぱり止めました。

帰り道に水筒を買って、翌日から麦茶を入れて通勤しました。

そしたら、自分の机の上にどうしてペットボトルがあった理由に気づくと同時にめちゃくちゃとんでもないことに気づいたんですよ。

ペットボトルの使用を止めたことで見えてきた世界

最初に結論からザクっと言います。

「もう、この世界は救えないんじゃないか(人間の生活は持続不可能だ)」

と思いました。

そう思った理由はシンプルです。

「ペットボトルを使用するのが前提で日本ができている(他の選択肢が用意されていない)」

言い換えれば、

「店側にとっても客側にとっても便利であること、安価であること以外の価値観が存在しない」

ちょっと大げさな言い方をすると、個人や企業の利益が優先されるあまり、公共の利益が無視されているんです。

試しに、誰かに200円預けてコンビニに行って水分を買ってもらってください。

おそらく大多数がペットボトルを手に持って帰ってくると思います。

そうなんです。

フツーの行動をすると、ヨクナイ行動になってしまう

私の机にペットボトルがあった理由も多分これです。

別にヨクナイ行動をしたくて私はあの日ペットボトルを買った訳じゃないんですよ。

でも、結果的にヨクナイ行動になってしまっていた。

さらに、かなり強い意思を持って今はペットボトルを買わないという選択肢を選んで生活をしているんですが、何が生じるかと言うと、めちゃくちゃ生活がしにくいんです。

つまり、イイ行動をしたいと思ったら、フツーの行動ができない。

結果、時間・金・労力などのあらゆる側面で損をしてしまう。

おかしくないですか?

選択肢あってもええやん。いろんな生き方できてもいいやん。

なんで、限られた価値観でしか消費活動ができへんの。

えっ?そういう専門の店行けって?

そんなんコンビニ(便利)ちゃうやん!

ハードル高すぎて「誰にでも」できひんやん!

フツーをイイコトにしよう

多分、これってペットボトルだけじゃないんやろなーと思うんですよ。

他の活動についても、ペットボトルを止めるという選択をした私が感じているのと似たような課題があるのは容易に予想ができます。

先ほどは、「私たちの生活はもう続かないーーー!」みたいな絶望感丸出しの書き方をしましたが、もちろん今は多くの企業もそんなことには気づいていますし、商品開発の考え方も変わってきています。

ただ、私たち一人一人の市民意識が変わらなければ、変わるものも変わりません

「ペットボトルを止めましょう」みたいな単純な話を今回したかった訳じゃないんです。

別にペットボトルは一つの分かりやすい例です。

たまたま、私が取り組んだだけで、その結果こんなことが分かりましたよってだけです。

これを読んでいるあなたにとってのペットボトルはなんでしょう

当たり前にしている行動を疑ってみましょう。

例えば毎日フツーにしているなんでもない行動が、自分たちの未来を持続不可能にしているのかもしれません。

自分の変えるべき行動が思いつかないという人はとりあえず「ペットボトルを止めること」から初めてみるのもいいと思いますよ。

水筒を持ち歩こう

完全に止めるのは相当難しい(私の実体験)ので、仕事に行くときは水筒を持っていきませんか?

せっかく水筒を買うなら環境だけでなく人権や健康といった多方面に配慮したタイガー魔法瓶のサステイナブルなボトルがおすすめですよ!

私も使っていますが発色がきれいで、性能も素晴らしいです。

4000円前後と少し値段はしますが価格の裏側には「紛争の資金源になっている鉱物資源を使わない」「児童労働に関わる企業とも取引をしない」などの理由があります。

私たち消費者が安さだけを求めず、モノづくりの裏側にある理念などにも共感して買い物ができるようになれば社会は少しずついい方向に動いていきます。

本当に素晴らしい取り組みをしているのでもしよかったらタイガーボトルさんのサイトをのぞいてみてください。

【タイガーボトルサイト】

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