【プレゼンの構成】すべてはゴール(行動)につながる。
どうもコージコーダイ(@kodai_chi_koji)です。
講演の構成要素についてはだいたい理解してもらえましたか?
>>>社会課題解決型講演を構成する4つの要素
一つの講演は次の4つの要素に分けられるという話でした。
- 最低限の知識を補完する話
- 関心を喚起する話
- 自分事にするための話
- 具体的な行動につながる話
この記事では、これらの要素をどのように配置するといいのかについて説明します。
目次
正解はない、しかし・・・
大前提として正解はありません。
話す内容によって変化しますし、求められることによっても、対象によっても柔軟にかえることを強くオススメします。
しかし、考え方はありますし、そこを理解してもらえば自然に最適なプレゼンの流れを作成できるようになります。
基本的な考え方
ほとんどの研修の目的は「参加者の行動変容を促すこと」です。
ということは、プレゼンテーションのゴールには参加者の行動変容があるわけです。
そのために、どのような話が必要でしょうか?
具体例から考える
たとえば新入社員のための研修を例に考えます。
研修の目的として、
「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」を徹底すること
が望まれる行動変容であったとします。
ゴールは「参加者がホウ・レン・ソウをするようになること」です。
そのために必要な話(エピソード)はなんでしょうか?
4つの要素それぞれについて考えてみましょう。
- 最低限の知識を補完する話
- 関心を喚起する話
- 自分事にするための話
- 具体的な行動につながる話
最低限の知識を補完する話として、
- ホウ・レン・ソウがそもそも何か
- ホウ・レン・ソウのやり方
- ホウ・レン・ソウの徹底状況
のようなものが挙げられるでしょう。
そんなことぐらい分かってるだろう!
ではなく、実態として参加者がどのような状況におかれているかによって話のレベルを調整することが大切です。
関心を喚起する話として、
- ホウ・レン・ソウを怠ったことで起きた実際の面白いエピソード
- ホウ・レン・ソウを怠ったことで起きた実際の深刻なトラブル
のようなものが考えられます。
エピソードを語る時にはよくある話を一般論で語るのではなく、話し手や依頼主などの実体験に基づく失敗談などとして語ることで聞き手の関心をより引き出すことができます。
自分事にするエピソードとして、
- 過去の困った経験を想起させる話
- ホウ・レン・ソウがなかった時の上司側の視点の話
のようなものが考えられます。
気をつけたいのは説教がましくしないこと、聞き手の意識にも配慮することです。
あくまで、「あー、これは自分の話なんだな、解決しないといけないな」と自然に思わせることが目的です。
これらの話を重ねることで、
どんな些細なことでもホウ・レン・ソウをするぞ
という意識を作ることができれば研修は成功と言えます。
では、これらの話をあなたならどのように並べ替えますか?
考え方はシンプルです。
最終的な行動につながるかどうかです。
いきなり「ホウ・レン・ソウ」という言葉がでてくると抵抗があるかもしれません。
あるいは、上司の苦言みたいなエピソードからはじまるのもできれば避けたいですね。
これが正解というわけではありませんが、私なら次のような構成にすると思います。
アイスブレイク的に自分の失敗談(関心を喚起させる話)
※ここではホウ・レン・ソウの言葉を使わない
↓
今、みなさんは笑っていましたが、視点を切り替えてみましょう。
もし、逆の立場(迷惑をかけられた側)ならどうですか?
自分が本人だったとしたら笑って済ますことができますか?(自分事にする話)
↓
こういうのを回避するために「ホウ・レン・ソウ」があります。
そもそも、「ホウ・レン・ソウ」の意味を知っていますか?
どんなときにするものか知っていますか?
ちなみに、現時点で〇〇会社のホウ・レン・ソウができている新入社員の割合は50%未満であるというアンケート結果があります。(知識を補完する話)
↓
明日からのみなさんの行動を変えてみませんか?
まとめ
それぞれの要素について一回しか使ってはいけないわけではありません。
自分事にしにくいようなテーマであれば随所に自分事に感じさせるようなエピソードを盛り込んだ方がいいですし、
逆に知識が必要ないような当たり前のことについて考えさせるのであれば知識的なデータは省いたほうがいいでしょう。
あくまでゴールの「参加者の行動変容」にいかにして効果的につなげるかが全てです。
次はそれぞれの要素(エピソード)についてのもう少し丁寧な解説と、どのように作成すればいいかについて書きたいと思います。
講演業は、人を変え、社会を変えることができる意義ある仕事です。
しっかりと学んで実践し、社会を変革する人を育てることができる講師になりましょう。
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