研修担当者に必要なのは企画力ではなく状況把握力です。
どうもコージコーダイ(@kodai_chi_koji)です。
研修会社のウェブサイトなどを見ていると、研修企画の立て方などが丁寧に解説してありますが、研修を講師に依頼するのであれば細かい研修内容の企画まで担当者がする必要はありません。
むしろ、しないほうがいいぐらいです。
担当者に必要なのは企画ではなく「状況把握」です。
目次
研修の企画ではギャップを埋める?
以下は、多くの研修会社等で言われていることです。
研修は、「組織の期待する人材像」と「現時点での人材(スタッフ、従業員など)の現在の姿」とのギャップを埋めるための教育である。そのために企画は考えないといけない。
ハッキリと言います。
このような認識で研修を実施してきたから、今日の「研修ギライ」が生まれたと私は考えています。
>>>【生涯学習】大人と子どもの学びの違い【アンドラゴジー】
しかし、このギャップを埋めるという部分だけに関しては大きく間違えてないと私も考えます。
ギャップは「研修参加者の理想」と「研修参加者の現実」の間にあるんです。
このギャップの解消を研修の目的にするから、参加者の主体性が促され、結果的に成果に結びつくんです。
担当者は状況把握できているか?
担当者がしないといけないのは状況の把握です。
もう少していねいに言い換えると、
研修参加者である従業員などが現在何に困っているかについて把握している必要があります。
これについては、正直なところ、日頃の人間関係に依存してきます。
また、アクティブリスニングなどの専門的なスキルも必要になってきます。
>>>ファシリテーションの基礎技能、アクティブリスニングを具体例で分かりやすく解説
担当者が「こう思う」という思い込みではだめです。
現場の「ホンネ」が知れる関係が築けている必要があります。
もし、さっぱりわからない・・・という場合は、その状況がまず危機的な課題と言えるかもしれません。
現場の声が聞こえてこないのなら
職場内の相互理解が進んでいないのであれば、
コミュニケーションを円滑にするための研修を実施するというのも一つの手かもしれません。
例えばですが、
といった、二段構えの研修を実施するというのも一つの手です。
まとめ
耳障りのいいことを言ってくれる研修会社はたくさんあります。
もちろん、本当に善意でそう言ってくれるところも多くあるでしょう。
しかし、業界の実態としてはとにかく「実施すること」が目的になっている業者も少なくはありません。
研修会社や講師に任せることができる部分とそうじゃない部分があります。
しんどくても状況把握のためにまずは向き合うべき組織や人としっかりと向き合ってみましょう。
プロの講師に仕事を依頼すれば、企画を立てる前段階から適切なアドバイスを得られます。
悩んでいるのであれば、一度相談をしてみてはいかがでしょうか?
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