【4つの要素】最低限の知識を補完する話とは?作る上での注意点、考え方。
どうもコージコーダイ(@kodai_chi_koji)です。
社会課題解決型講演を構成する4つの要素
- 最低限の知識を補完する話
- 関心を喚起する話
- 自分事にするための話
- 具体的な行動につながる話
の中からこの記事では「最低限の知識を補完する話」を取り上げて詳細と具体的にどんな話をどのようにして作ればいいのかまとめます。
>>>社会課題解決型講演を構成する4つの要素
目次
最低限の知識を補完する話ってなに?
一言で言うと「情報」です。
聞き手が話を理解するのに最低限必要な情報のことです。
落語で言うところのマクラにあたります。
さり気なく、聞き手に必要な情報を提供するのが目的です。
最低限の知識を補完する話をつくるのは最後です
実は、この「最低限の知識を補完する話」はひとつの研修(講演)の全体像が決まって、詳細を作っていくときに最後の最後に作るようなものです。
理由はすごくシンプルで、他の話を理解するために必要な最低限の知識についての話だからです。
例えばですが、
飢えに苦しむ人々は8億2100万人、そして1億5000万人以上の子どもたちが発育阻害にあり、飢餓撲滅の目標達成が厳しいものとなっています。(出典:ユニセフより)
こんな情報があったとします。
飢餓について考えるための大切な情報とは思いますが、先にこの情報があってから話をしようとしたら情報に引きずられて伝える内容を変えていかないといけなくなりますよね。
もしかしたら伝えたい話、聞き手に促したい行動変容のために不必要な情報かもしれないんです。
だから、順番としては他の要素が全部決まって、それを伝えるためになにが必要か?
という視点で逆算して「最低限の知識を補完する話」が何かを考えないといけません。
4つのパターンに分けて考えよう。
ひとくちに「最低限の知識を補完する話」といっても考えにくいので次の4つのパターンに分けて考えましょう。
- 自分の体験を伴うもの
- 人から聞いた体験の引用
- 自分自身の想像力による仮説
- 文献からの引用
最初に結論を言うと、全部同じぐらい大事です。
「エビデンスが大事」みたいな話をよく耳にすると思います。
もちろん、あなたが学術論文を書くのであれば文献からの引用は必須でしょう。
しかし、研修などの限られた時間で何かを伝えたり行動を起こさせる場合は、たとえば「自分の体験」だって聞き手にとっては立派なエビデンスとして機能します。むしろ、聞き手の心を動かす効果は高いです。
- 自分の体験
「あの店のラーメン、メチャクチャうまいんよね」
- 人から聞いた話
「あの店のラーメン、メチャクチャうまいらしいよ」
- 文献からの引用
「あの店のラーメンが雑誌に美味いって紹介されてたんよ」
全部違う効果がありますよね。
- 自分の仮説
これについては、例えば何か主張している根拠になる情報が未検証なものについて話さないときがありますよね。
そんな時に、その根拠になってるのはあくまで自分の仮説なんですがっていうような形式で話すことがあります。
大事なのはこれらを必要に応じて使い分けることです。
時にはひとつだけではなくて、2つとか3つを重ねて提示することもあります。
話は短く、簡潔に、難しい言葉を使わない
「最低限の知識を補完する話」はとにかく短く簡潔に伝えるのが基本です。
あくまで他の話を支える情報としての役割しかないからです。
社会課題について話す時は難しい言葉や専門用語を引用しがちです。
普通の生活で使われる言葉に置き換えて話をしましょう。
まとめ
「最低限の知識を補完する話」については技術的な難しさはほとんどありません。
あえていうなら難しい言葉を避ける、ダラダラと話さないぐらいです。
他の要素ができたら、話全体を俯瞰して、「聞き手が前提としてもっていないと成立しない情報はなんだろう?」と考えると自然に答えがみえてくるはずです。
あ、大事なことを忘れていました。聞き手によってこの情報は変わってきます。
小学生と大学生、あるいは経営者と従業員、みんな持ってる知識量や考えていること、ものごとを見ている視点などが違うのは当たり前ですよね。
柔軟に対応して聞き手が知識面で挫折しない話を上手に組み立てましょう。
他の3つの要素についての記事はこちらからどうぞ。
>>>【4つの要素】関心を喚起する話とは?作る上での注意点、考え方。
>>>【4つの要素】自分事にするための話とは?作る上での注意点、考え方。
>>>【4つの要素】具体的な行動につながる話とは?作る上での注意点、考え方。
その他、各種研修・講演関係の記事をまとめましたのでどうぞ。
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