ビジョンとミッションがないなら研修とか講演は引き受けない方がいい。
どうもコージコーダイ(@kodai_chi_koji)です。
私が初対面の人によくする2つの質問があります。
- あなたが見ている未来を教えてください。
- その未来を実現するためにあなたは何をしますか。
細かい質問方法は違いますが、直接的に、あるいは会話の流れで自然に上のふたつについて聞くようにしています。
特に人前で話す仕事をしている人に対しては必ずといっていいほど確認をします。
理由は、研修業、講演業をするにあたって私が最も大切だと思うことだからです。
なので、この記事ではどうしてビジョンとミッションが大切なのかについて書きます。
つまり、ビジョンとミッションの確認作業
- あなたが見ている未来を教えてください。
- その未来を実現するためにあなたは何をしますか。
1つ目の質問が意味するのはその人のビジョンで、2つ目の質問が意味するのはその人のミッションです。
私は、いつもこの質問でその人のビジョンとミッションの確認作業をしているんです。
ビジョン、ミッションと聞けば「ドラッガー」のことを想起する人が多いと思います、
しかし、私はこのビジョンの言葉をきいたらいつもサグラダ・ファミリア主任彫刻家の外尾悦郎氏のことを思い出します。
言っていることはドラッガーなんかとそう変わらないんですが、外尾悦郎氏がリーダーシップとは何かという説明をするときにこんな話をしていたんですよ。
リーダーシップとはいかに多くの人を魅了させるビジョンを立てられるかだ
ガウディは死してなお、多くの人を魅了し、そして彫刻家に石を彫り続けさせている
これを聞いた時に、なるほどなーって思ったんですよね。
裏を返せば、ビジョンを持たない人はミッションも当然ない。
そして、そんな人が本当の意味で他人を動かすことなんてできないんですよね。
研修業って何をする仕事かっていうと、人を動かす仕事なんです。
しかも、上司が部下に「◯◯しなさい」っていうような動かし方じゃなくて、
ひとりひとりの内発的動機に働きかけて「◯◯してみよう」って思わせて、実際に動かさないといけないんです。
そうなってきたら、ビジョンとミッションを持たない研修講師が何の役にも立たないことは自明ですよね。
だから、私はビジョンとミッションを大切にしているし、
出会った人のビジョンとミッションについても耳を傾けるようにしているんです。
研修の世界では複数のビジョンとミッションが交錯する
実際は個人のビジョンとミッションだけでは研修は実施できません。
なぜなら、依頼主である例えば企業や、参加者ひとりひとりがもつビジョンやミッションがそこにあるからです。
だから会場では常に複数のビジョンとミッションが交錯するんですよ。
じゃあ、何をしないといけないか?
極端な話、研修や講演毎にビジョンとミッションを立てる必要があるんです。
この研修のビジョンは何か?ミッションは何か?
それを考えるのに必要になってくるのがやはり「あなたの」ビジョンとミッションなんです。
そして「依頼主の」ビジョンとミッションなんです。
さらに時にはそこに「参加者の」ビジョンとミッションが重なります。
この複雑なレイヤー構造を調整するのが事前の打ち合わせです。
ここを理解していないと、参加者を巻き込むことができず「なんでこんな研修をするのか分からない」みたいな不平不満を生み出すことになってしまいます。
研修の中に、参加者を魅了させるビジョンがなければ、参加者ひとりひとり行動が変わることもありません。
そんな研修なら時間の無駄なのでやらないほうがいいです。
まとめ
研修をするならビジョンとミッションをしっかり持ちましょう。
それが土台になるからあなたにしかできない研修が生まれますし、参加者の心を動かし、行動につなげることができます。
また、ビジョンとミッションが立てられたらしっかりとウェブサイトやSNS、名刺などを活用して対外的にPRしておきましょう。
ビジョンとミッションが明確方が依頼主からも仕事の声をかけられやすくなります。
あなたも、看板のかかっていないお店のドアを開けて中に入るのには勇気がいりますよね?
同じ理由です。
>>>【具体例あり】ビジョンを立てて、自分や周囲を鼓舞しよう。
それでは、押さえるべきポイントをしっかり押さえて参加者を失望させる「残念な講師」にならないようにしましょうね!
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