青年海外協力隊で現地に行くときは、この一曲だけは絶対に持っていけ【動画あり】
派遣が決まった隊員に、だいたいしていたアドバイスです。
読んでいるあなたは、行こうかなーって思っている人でしょうか?
それとも派遣が決まって不安だけどワクワクしている人かな?
もしかすると、とっくの昔に帰国して懐かしいなーって検索とかできたのかもしれませんね。
あるいは、協力隊なんて興味がない人かもしれないですが、どんな人にでもぜひ知ってほしい話です。
パンツを忘れてもいい、この一曲だけは忘れるな
たった1曲、さだまさしの「案山子」です。
まずは、是非聴いてください。
ちょうど、あの案山子のように
さみしい思いをしていないか 体をこわしてはいないか
手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい
お前の笑顔を待ちわびる お袋に聴かせてやってくれ
お母さんの声を代弁しているようで、お父さんの本音も見え隠れする「親の子への想い」を綴った名曲です。
留守家族連絡会で分かったこと
私がJICA九州で働いていた時、「留守家族連絡会」に主催者側として関わっていました。
留守家族連絡会というのは、派遣中の隊員の家族などの不安を解消するために、国内で年に1回都道府県単位で行なっている連絡会です。
具体的には、ご家族のみなさんに集まってもらって、協力隊の事業説明などを行なった後、自由に質問などをしていただきます。
これが、本当に面白いです。
「私は大反対したのに、行ってしまった・・・」
と、しょんぼりしている家族がいるかと思えば、
「自分で行ったんだから何があってもあの子の責任よ!」
なんて、カラっとした家族まで。
もちろん、主催者としてそれぞれに回答をさせていただくのですが、その場で解決できないような悩みがあったとしても、お弁当を食べながらのフリートークの時間で家族同士が会話の中で不安や課題を解消してしまうので毎回驚かされます。
どんな解消の仕方をするか知っていますか?
「うちの娘はね〜」
「私のところの息子は〜」
口々に自分の娘や息子の話をするだけです。
ある人は涙を浮かべて、ある人はとびっきりの笑顔で自分の子どもの話をするだけです。
そして、気持ちを落ち着けて、
「今日は来てよかった!◯◯のこと。どうぞ、どうぞ、どうぞよろしくお願いします!」
「いつも、連絡が来るんです!毎回びっくりするような話ばっかりで、不安ばっかりなんですけれどね!本人が楽しそうだから、もういいんです!」
みたいな、言葉をこちらに残して帰っていきます。
きっとですね、不安で不安で不安で不安で心配で心配でたまらないんですよ。
「案山子」の中で描かれているお父さんみたいにね。
連絡をしよう
だから、連絡をしよう。
あなたが、元気だよって伝えよう。
強がっているお父さん、不安がっているお母さんもね。あなたの連絡を待っているんだよ。
もし、あなたが派遣前なら、これまで交換しなかった情報だって親と交換しましょう。
例えばSNSです。LINEやインスタにtwitter、Facebookもね。skypeなんかもいるかもね。
スマホを持ってないなら買ってあげて、使い方を教えてやろう。
あなたが、日本を離れている間、バカみたいにアクセスしてくれますよ。
あなたが心配だから、そして何より可愛いからね。
騙されたと思って。これだけは絶対してくださいね。絶対に騙されませんから。
すっごい、大切なことなんだけどね。現地で楽しくなっちゃったら忘れてしまいそうでしょ。だからね、パソコンにでもいい、タブレットにでも、古い携帯にでもいいからぜひ一曲だけは入れて現地に行って欲しいのです。
あなたが親のことを考えない日はあると思いますけど、親があなたを忘れて過ごすことなんて一日だって絶対ありませんからね。
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