青年海外協力隊のお金(給料/待遇)の話を暴露します
直接的には滅多に聞かれることはないのですが、かなりの頻度で気にしている人が多いのがお金の話です。
「現地での生活費はどうしましたか?」「貯金は結構してから行ったんですか?」
いろんな形でお金についての質問を受けます。
だいたい私は「あ、お金がどのぐらいもらえるかについてですか?」と単刀直入に聞き返すようにしていました。すると大抵の場合、決まりが悪そうに「そ、そうです」って遠慮がちな返事が返ってくるのですが、全く遠慮するような内容ではありません。
お金の話は、一番大事です。
ここでは、青年海外協力隊事業に参加してどのぐらいのお金がもらえるの?ぶっちゃけお金って増えるの?減るの?っていうのを赤裸々に語ります。
給料はもらえるのか?
結論から言うと給料はもらえない、でも手当はもらえる。
というのが正解です。給料と手当って何が違うねんって話ですが、実質大きくは変わりません。考え方の違いです。
労働の対価のお金=給料、ではなくあくまで活動を維持するために必要な経費としてのお金=手当というイメージをしてもらえればいいと思います。
あくまで無給です。無給でボランティアをしているんだけど、生活にやっぱりお金が必要だよね、生活費については面倒をみるよってことです。
ぶっちゃけいくらもらえるの?
細かく考えるとややこしくなるし、正直なところ必要のない情報ですので、ざっくりと説明をしますね。
手当は2パターンです。
一つは、現地でもらうお金、もう一つは日本の口座に積み立てられるお金です。
先に、現地でもらうお金から説明しますね。
これについては任地の物価水準などによって支給額が決定されます。
日本円で2万円ぐらいから5万円ぐらいと幅があります。現地の公務員の給与やったり、物価やったりを考慮した上で、現地で角が立たないぐらいの支給額になっています。
私が派遣されていた「ミクロネシア連邦」は日本と物価レベルが変わらないのに確か460米ドルぐらいの支給だったので、現地のスタッフなどに「いくらもらってるんや?」って聞かれた時に答えると爆笑されるレベルでした。
「Poor Kodai!」なんて言われたりしてました。(poorは”惨めな”みたいな意味合いです)
ただ、隊員当時は色々思うことはありましたが、今振り返ると正直なかなかいい線の金額設定をしていると思います。
国によって若干違いますが、スーパーなどでまともな買い物をするとすぐに金欠になるけど、ローカルの人の生活に合わせれば困らないぐらいの金額設定になっていると言うのが帰国した隊員との話をまとめると見えてくる実態です。
もう一つの積立金についてですが、こちらは再出発するための支度金として積み立てられています。帰国すると例えば、就職や進学、あるいは独立して何かをするなど様々な道がありますが、何をするにせよ着手金がいりますよね。そのお金を補填しますよっていうものです。
色々見直しが入って、額は下がりましたが、二年間でざっくり150万円ぐらい溜まっています。
これが多いか少ないかは議論の余地があるかと思いますが、実際はどのぐらいのものかと言うと半年以上一年未満ぐらいの期間、ちょっと余裕を持って次のステップを探れるぐらいの金額です。
帰国してから最初に味わうのが逆カルチャーショック。日本社会に適応するために苦しみます。そして、それを乗り越えるのが3ヶ月から1年ぐらいかかるので、そう言う意味ではこの金額設定も妥当ではないかというのが個人的な見解です。
まとめ
お金はもらえます。しかし、貯まるかというと微妙。
生活するのに必要な程度、あるいはそれに毛が生えた程度と思ってください。
ですので、人によっては全然足りなくて手出しが発生しまくることもありますし、逆にやりくり上手な人は現地支給額を全然使うことなく、そのお金で任国外旅行などの費用もまかなっている人もいます。
ちなみに、私は若干ですが手出しが発生していました。現地の物価事情なども多分にあります。
ただ、同じ国でもお金が溜まっている人もいたので、協力隊に参加するのに貯金がいるかというとそんなことはありません。支給額の中でなんとでもなりますし、最悪の場合は現地の人が助けてくれます。
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