青年海外協力隊の適性は?向いている人向いていない人の特徴を教えます
協力隊に行きたい人、行った人にこれまでおそらく1000人近く出会い、話をしてきました。
その中で、向いている人と向いていない人の特徴が分かってきたのでまとめます。
目次
自分探しをしたい人は向いていない
一定数いるのが、「自分探し」に余念のない人。
「自分が何をしたいのかがわからないので、協力隊に行ってみたいんです」
うん、はっきり言います。辞めてください。
まずは、自分を救いましょう。
自分自身が溺れている人が溺れている人を救うことができませんよね。同じことです。
何なら余計に問題を大きくしますし、解決できる問題も解決できなくなります。
青年海外協力隊はボランティア活動による海外での国際協力事業です。自分探しの目的でやっているのではありません。どうしても海外に行けば何かが変わると信じて疑わない人は、「旅行」でどうぞ。自分のお金で行ってください。
自分探し系の人はだいたい面接等で落ちますが、合格したとしても、いい活動はできません。
帰国後に「自分は何をすればいいんだ」なんて、同じような悩みを結局また抱えます。
派遣前に執拗に現地の情報を得ようとする人は向いていない
「○○に行っている(行っていた)人を紹介してもらえませんか?」
「職種が○○で派遣中の隊員に知り合いはいませんか?」
この手の相談されるたびに、断ってきました。
もちろんどちらも紹介しようと思ったらできますよ。
「行ってからのことを聞きたいんです」と言われるんですが、残念ながらその答えは聞いても返ってきません。
「あなた」がいくんです。いく先をどんな風にあなたが見るのか、どんな人間関係を作って、どんな仕事をするのかは「あなた」次第です。
不安だなー、どうなるのかなー。そんな気持ちはわかりますよ。しかし、あなたが行ったあとどうなるかを知っている人は世界には誰一人いません。行ってみないとわからないことをいく前に心配するほど愚かなことはないし、まさに想像力のなさがなせる技です。
人のせいにするタイプは向いていない
日頃から、うまくいかなかった時に人のせいにしていませんか?
会社やったら、上司のせい、同僚のせい、客のせい。
学校やったら、生徒のせい、校長のせい、保護者のせい。
生活の中でも、家族のせい、行政のせい、国のせい。
無限に挙げれますよね。
基本的に、「自分が何ができるか」と考えれる人じゃないと難しいです。
とにかく世の中は何かのせいにする人で溢れかえっています。
協力隊あるあるですけど、
「現地の人が自分に原因があると考えずに、誰かのせいにばっかりしてて、全然活動がうまくいかん!!」
みたいなことを言いだす人がいます。むしろそれが多数派です。
しかし、徐々に気づきます。
上の発言をしている自分自身も現地の人を責めているのとまるっきり同じ理屈でダメじゃないか、ってね。
つまり、「現地の人が自分に原因があると考えずに、誰かのせいにばっかりしてて、全然活動がうまくいかん!!」って言いながら、「現地の人が誰かのせいにしている」ことを原因に仕立て上げて、「自分自身にも原因があるとしたら何を改善したらいいか」っていう考えや視点が抜け落ちているわけです。
これに気づけない人は、結局2年間現地で活動をしても「現地の人のせいで」「配属先が悪かったから」「JICAの支援がなかったから」みたいなぶつくさ文句を言いながら、ほとんど何の成長もせずに帰国するはずです。
向いている人は?
上に挙げたようなタイプ以外の人ならだいたい向いています。
特にこういう人ならうまくいくよっていうのは、「前提を疑うことができる人」です。
何か課題にぶち当たった時に、「面白いな」「何が原因なんだろうな」って考えられる人です。
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