SDGs達成のために自分ができること!アクションプランを具体的に立てよう。

どうもトイレの鍵を閉め忘れていて見ず知らずのオッサンに色々丸出しの姿を見られて落ち込んだコージコーダイ(@kodai_chi_koji)です。
SDGsのことはご存知でしょうか?
この記事を読んでいるということはきっと知っていますよね。
復習する場合はコチラ
>>>【子どもにも分かる】SDGs(MDGs)と国連について簡潔にストーリーで解説するよ。
それでは、SDGs達成のための具体的な行動をあなたはしていますか?
むむっ?
ってなりませんでした?
この記事は、SDGsを知ってるよ、でも具体的な行動はできてないんだよなーっていう人がアクションプランを立てて行動ができるようになるように作成しています。
SDGs達成のために自分ができることをこの機会に考えてみましょう!
目次
SDGsは知識じゃない
ありがたいことに、仕事や研究の関係でいろんな人と話をさせていただく機会があります。
その中にはSDGsの強力な担い手となりうる、NGOとかNPO、またJICAや自治体の職員、学校の先生、企業の方なども含まれています。
最近はSDGsについてのことが話題に上がることが多くなってきました。
以下に、よくあるやり取りをご紹介します。
SDGsのことをさー、みんな知らないんだよ
“毛虫くん”
うちもうちも、なかなか理解してもらえなくてねー
“ムカデさん”
気になったから、聞いてみたんですよ。
なるほど、ところで毛虫くん、ムカデさんはSDGs達成のために具体的にどんな取り組みをしているんですか?
“コーダイ”
えっ?
“毛虫くん”
私がっ?!
“ムカデさん”
えっ!
・・・。
“コーダイ”
どうでしょう?身に覚えはありませんか?
あるいは周りにいませんか?
SDGsをやたらと口にするけど、お前が言うなよっていう行動様式の人。
目標(Goal)です。
そして、目標は行動がなければ達成することがありません。
つまり、行動をしなければいけないんです。
もう、行動を伴わない無駄な議論はやめましょうよ。
SDGs達成のための行動ができていない人の3つのパターン
私は、行動ができていない人には3つのパターンがあると考えています。
- 誰かにおまかせ
- 何をしたらいいかわからない
- できていないと思っていない
※ここでは(やる気がないパターン)は除いて考えます。
以下で、それぞれ取り上げて細かく考えていきましょう。
1つ目 「誰かにおまかせ」パターン
これ、めちゃめちゃ多いです。
大枠でいうと、上の毛虫くんとムカデさんもここに属します。
他にも例えばですけど、
「この平和な世の中が続くといいですねー」
「環境問題も早く解決してほしいですねー」
系の発言をする人です。
一見、いい人風。
社会課題に関心持ってる風ですが、実はほとんど役に立っていません。
「平和な世の中が続くかどうか」に関与する気もなければ、
「環境問題が解決するかどうか」に関与する気もないから上の発言ができるんです。
このパターンの人が多く生息するのは、実務をしていなかったり、活動らしい活動ができていないNGO,NPOなどです。
課題についてなんとなく憂えていることで、なんだか社会のために何かをしたような気分になっています。
そして、自分たちが行動していない故に、その課題に対しての責任を自分自身に感じることがなく、他者批判に走りがちです。例えば、大きな企業や行政、公的機関などに対する不満を言うことで、解決した気分になっている組織や人がたくさんいます。
2つ目 「何をしたらいいのかわからない」パターン
こっちはまだマシです。行動しようとしているけど模索している人だからです。
「誰かにおまかせ」パターンの方は、まずはこの段階を目指しましょう。
発言が少し変わって来ます。
「平和な世の中が続くために何をしたらいいんだろう」
「環境問題が解決するために何をしたらいいんだろう」
主体が自分に変わりつつあります。
この段階になると、責任を自分の中に感じるようになるので、安易な他者批判をすることで解決した気分になる人はほとんどいなくなります。(もちろん、この場合の安易な他者批判というのは、具体的な課題解決行動としての政策提言などとは違う意味ですよ)
しかし、責任は感じているのに行動をしていないので非常にモヤモヤします。
モヤモヤするので外に答えを求めてやたらとセミナーや、研修などに足を運ぶ人がいます。
そして、そこに参加していろんな議論をすることで解決のための行動をした気分になって満足する人もたくさんいます。
3つ目 「できていないと思ってない」パターン
一定数ですが、「できていないと思っていない」パターンの人たちも存在します。
毛虫くんやムカデさんはこちらにもなり得ますね。
裏を返すと「自分はSDGsに貢献している」と思っているタイプです。
これは、企業や自治体、あるいは公的機関などに多くみられます。
企業などは、SDGsを経営方針などに組み入れているところも増えてきていますし、自治体や公的機関についてはそもそも日々の業務で公共性の高いことをしているので、何をいまさらと思う人が多くいます。
しかし、個人生活レベルで見るとどうでしょうか?
組織としての行動と、個人としての行動は全く別です。
私は、個人の行動変容なしにSDGs達成はあり得ないと強く信じているため、この手のタイプが多く存在していることはかなりSDGs達成の足かせになりうる深刻な問題だと思っています。
3つのパターンを解消する具体的な方法案
状況は全く違う3つのパターンですが、実はほとんど同じ流れで解決できます。
なぜかと言うと3つとも「行動する」ことが欠けているからです。
そして、「行動する」ために補完しなければいけないことは共通しているからです。
具体的には以下のようなステップで行動をスタートすることができます。
SDGsの読み直し
アクションプラン作成
以下、それぞれのステップについて細かく見ていきましょう。
できていないことに気づく
これですね、簡単ですよ。
できてませんから。誰も。偉そうに言ってますが、私だってできていません。「世の中がサステイナブルになっているかどうか?」と自分に問うてみて、「NO」だったとしたらまだすることがあるということです。
現状に甘んじることなく、「できていない」と思った方がいいです。そして、士気を高めましょう。
学び直し、読み直し
「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」(以下、アジェンダ)を読み直しましょう。
SDGsをやたらと口にするけれど読んだことがない人にも多く出会いました。
ロゴを見て、理解をした気分、何かをした気分になっている人が多すぎます。
私自身がかつてそうでした。
だからこそ、もう一度言います。
アジェンダを読み直しましょう。 ちゃんと外務省が日本語仮訳を用意してくれています。文章として、めっちゃ理解がしづらいものではないです。
ええこといっぱい書いています。世の中捨てたもんじゃないなーって気分にさせてもらえます。
アジェンダの読み方は次のような方法がオススメです。
何色のペンでもいいですし、マーカーでもいいので手に持ってアジェンダの頭から印刷したものに「ちょっとでも自分と関係してるかも」「ここは自分が何かできそうだな」って思うところを見つけたらとにかく線を引きます。
目標だけではなく、前文から、指標(ターゲット)なども含めて全体を読んでいきます。ポイントはざっと読みながら迷ったら線を引くということです。深く考えてしまうと、線だらけになったり、逆に線が全然引けなくなったりします。
だから考えるというより、まずはざっと読みながら直感で線を引いていきましょう。
最後まで線を引きながら読み終わったら、次のステップに進みましょう。
まずは自分が一番貢献できる目標(ターゲット)を見つけよう
線を引いたアジェンダをみてください。
どこに線が多くひかれていますか?あるいは、どの部分が一番自分と直結していると思いましたか?
例えば、私は教育系が専門です。
特に、国際理解教育、開発教育、地球市民教育、グローバル人材育成などと言われている分野の仕事や活動をしています。
そしたら、大きな目標としてはSDGs4じゃないかなーと言うのが見えてきますよね。
ロゴでは、「質の高い教育をみんなに」と書いてあるだけですが、アジェンダを見るともっと丁寧に書いてあります。
以下、引用しているので読んでみてください。
目標 4 . すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
4.1 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもた らす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
4.2 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア 及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
4.3 2030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手頃な価格で質の高い技術教育、職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
4.5 2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスで きるようにする。
4.6 2030年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
4.7 2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、 男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
4.a 子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安 全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
4.b 2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。
4.c 2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員養成のための国際協力などを通じて、資格を持つ教員の数を大幅に増加させる。
丁寧に読んでいくと、これええやん!
っていうのが見つかります。
私の場合はコチラのSDGs4.7です。
4.7 2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、 男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
まさに、業務でもプライベートでも取り組んでいることなのでドンピシャです。
だから、私の場合はこのSDGs4.7が自分の一番貢献できる、貢献していくべきターゲットであると言えます。
具体的な行動計画を立てよう
おそらく、行動できていなかった人のほとんどはこの段階で行動計画を立てられるようになっているはずです。
目標(ターゲット)さえ定めたらそのための具体的なアクションを考えるのはそんなに難しくないです。
いきなり新しいことをする必要はないです、自分が決めたターゲットに繋がる自分の行動があればそれを見つけてみましょう。
まずはできている事を継続してみましょう。
そして、できる範囲で拡充してみましょう。
余裕ができたら、今はまだ取り組んでいないけれどできそうなアイデアがないかを考えてみましょう。
一緒に行動してくれる仲間がいないかを考えてみましょう。
きっと、あなたの主軸になる活動ができてくるはずです。
この段階になると、「目標◯◯の達成ために、俺は△△をしてるで、今の課題は□□やねん」って言えるようになっているはずです。
まとめ
どうでしょうか?
あなたのアクションプランは立てられましたか?
目標さえ決めてしまえば、あなたが今から取るべき行動は難しくありません。 今できていることを続け、拡充し、新しいことを見つけ、仲間を探し、一緒に実施する。
たったこれだけです。
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