持続可能な開発(Sustainable Development)ってなに?【SDGs用語解説】
どうもコージコーダイ(@kodai_chi_koji)です。
SDGs(持続可能な開発目標)について、ますます色んな所で耳にするようになりましたね。
ところで、持続可能な開発目標といいますが「持続可能な開発(Sustainable Development)」ってなんなの?
っていう質問をよくいただくので今回は説明させていただきたいと思います。
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目次
「持続可能な開発(Sustainable Development)」の定義
SDGsが最近急に盛り上がって露出が増えてきたからでしょうか?
持続可能な開発という考え方そのものが非常に新しい概念と思っている人とよく出会います。
しかし、実際は持続可能な開発という考え方はずいぶん前からありました。
「持続可能な開発」とは
「環境と開発に関する世界委員会」(委員長:ブルントラント・ノルウェー首相(当時))が1987年に公表した報告書「Our Common Future」の中心的な考え方として取り上げた概念で,「将来の世代の欲求を満たしつつ,現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことを言う。この概念は,環境と開発を互いに反するものではなく共存し得るものとしてとらえ,環境保全を考慮した節度ある開発が重要であるという考えに立つものである。(外務省ホームページより引用)
つまり、1987年の国際的な会議の報告書の時点ではあった概念で、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことを言っています。
今だけじゃだめよ。でも、今も大事よ。
っていう、なかなか欲張りな開発のことなんです。
じゃあ、なんでこんな考え方がでてきたの?っていうと持続可能な開発っていう考え方が出てくる前は「どんどん開発しよう!」という考え方だったんですよ。
でも、続出したのがご存知、環境問題。
環境問題が顕在化してからは世界中で、
開発なのか?環境なのか?という議論が激しくされました。
その議論から生まれてきたのが、
この「持続可能な開発」という、なんとも都合のいい欲張りな概念なのです。
ふたつの公正を目指す
実は、上で紹介した定義についてはよく知られているんです。
しかし、ここで紹介する「ふたつの公正」については意外と知られていません。
知られていないけれど大切な話なのでぜひこの機会に知っていただければと思います。
持続可能な開発が目指すものとして「ふたつの公正」があります。
それが「世代間の公正」と「世代内の公正」です。
世代間の公正とは?
例えばですが、今この瞬間を生きている私達と、20年後、50年後、100年後にこの世界で生活する人々は世代は違いますが同じ地球上で暮らします。
自分たちの今の生活によって、将来の世代の生活が苦しいものになるとしたらどうでしょう?
それは公正じゃないですよね?
「世代間の公正」とは「将来の世代に迷惑をかけない開発をしていこう」ということです。
世代内の公正とは?
この世界は公正でしょうか?
かなしいことに、国や性別、人種などによってさまざまな不公正がありますよね?
「世代内の公正」とは「世代内の不公正を生まないように、また助長しないように、あるいは解消していけるように開発をしていこう」というものです。
まとめ
最後に簡単にこの記事の内容をまとめておきます。
- 「持続可能な開発」は最近でてきた概念ではなく初出は1987年
- 辞書的な意味は「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」
- 環境問題が顕在化されてから、議論の末に生まれてきた
- 「世代間の公正」「世代内の公正」というふたつの公正の実現を目指す
どうでしょうか?
前半部分の話は聞いたことがあっても、後半の「ふたつの公正」については初めて耳にしたという人も少なくなかったのではないでしょうか?
この機会に「持続可能な開発」について理解を深めてもらって、SDGs達成のための具体的なアクションを起こしていきましょう!
社会課題解決の主人公はアナタです!
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